2010/02/06

明日の記憶

広告代理店の営業部で管理職を勤める主人公が
記憶力がなくなり始め、職場や家庭での苦悩と
人間ドラマを描く本作。

若年性アルツハイマーと診断された主人公は
病気に振り回されながらも、自らの病気を受け入れます。

主人公の目線で話が進むので
今まで何度と足を運んだクライアントへの道を忘れてしまったり、
家族を忘れてしまったら・・・と悩む主人公の気持ちが痛いほど伝わって
きます。

また本人と介護者のすれ違いも
もどかしいですね。

私自身含め世間ではいかに病気への理解が浅いかと
思い知らされる一冊です。

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